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Show Technology 1 2009年03月
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Show Technology 1
旧 演出照明/映像制御 / MileruntechBlog 2008~2011まで
ステージ向けスイッチングHUBの選択
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昨年、InterBEEという放送機器の展示会に出展したのですが、この目的の1つには、映像制御のカタリストソフトウェアをデジタルサイネージ演出に活用するというアイデアの提案がありました。

そして、もう1つの提案が照明や音響、映像などセクションを飛び越えたところに存在するステージ向けネットワークシステムというルミネックス製品の紹介です。
まだまだステージにおけるイーサネットのシステムは、普及途上の段階ですが、いずれ必ず一般化すると私は考えています。その頃には、さまざまな製品が出揃うでしょう。しかし、今の状況は、ステージに特化した製品群は少ないと言わざるをえません。

すると、どうしても一般のスイッチ製品などを使うことになるでしょう。
ところが、HUBなどは、すでに一般家庭にも普及したため、非常に安価なものから、何十万もする高価なものまでがあり、しかもパーツの低価格化が進んだせいもあり、スペックを見ても大きな違いがなく、一体どういう基準で選択すればいいのか、まったく判断がつかないということになってしまう。

スイッチの明確な選定基準が欲しいというのは、ステージ産業の人にとって重要なことだと思う。
ではスイッチングハブ(レイヤー2スイッチ)の機能の違いとは何か。そしてどこを見て判断すればいいのかを考えてみたい。

まず、大きな分類としてインテリジェントHUBかノンインテリジェントかに分けられます。インテリジェントHUBというのは、管理機能をもっていたり、またVLAN機能をもっていたりと、さまざまな付加機能がありますが、単にDMXをディストリビューションするような用途において、必ずしも必要とは思いません。
しかし、1社でデジタルライトとムービングライトを制御する場合にVLANで2つのネットワークを分離しておきたいとか、イーササウンドで通常のイーササウンドの信号以外にアンプ等のコントロール信号を使用するなどの場合にVLAN機能は便利で、1つのHUBを2つのHUBで共有できることは意味があります。つまり、インテリジェントなHUBについては、FOHとStageとをつなぐバックボーン用のHUBとして必要になると思います。

しかしここではインテリジェントなHUBではなく、エッジデバイスを直接つなぐ末端のHUBについて考えてみます。そういうHUBはおそらく大量のFixttureやNodeを接続する照明セクションに必要なHUBで、そういうHUBは設置場所を考えると、シンプルなノンインテリジェントのHUBになります。

一般的に、ノンインテリジェントHubの機能というと以下のようになります。

・ オートクロスオーバー(MDI/MDIX)
HUB同士を互いにつなぐ場合など、クロスストレートを気にすることなくつなげるため
・ オートネゴシエーション
通信速度の自動切換えと接続
・ フローコントロール
通信速度の異なるものをつなぐ際に、バッファメモリーでのロストパケットを抑制

正直、今のスイッチングハブは皆、機能としてこの程度はもっており、特徴と言えるものではありません。選択基準としては当然というものですね。そして、これに加えさらにこだわると以下のような選択基準が出てきます。

ファンレス
可動部分がないほうが、長持ちします。

電源内蔵
電源アダプターを使わないもののほうが安心して使用できます。地味ですが、意外に重要な点

メタルハウジング
放熱の観点から金属のフレームがいいでしょう

ノンブロック
すべてのポートが最大速度で通信できるという点は重要です。よってノンブロッキングのハブであるべきです。

ポート数
これは接続する機器の数によるので、現場ごとに変るものですが、多いほうが便利であることは確かです。そしてポート数が多いということはそれだけ多くのホストをさばけるわけですから、スピードは速いと言えます。

対応する帯域幅
今は確かにギガビットイーサが普及してきましたが、アートネットなどでDMXを使用する場合や、ネットワークカードがギガビットに対応していない場合など、すべてがギガビット対応していない現在の状況では、こだわる必要はないと思います。つまり今なら100Baseでも問題ないということ。もちろん将来的にはギガビットになりますが、コストとのバランスで考えることになります。

MACアドレスの学習
MACアドレスをどのくらいさばけるか?という点では、一般的に4k以上という程度でしょうか?LuminexのGigaswは8000となっています。

バッファーメモリー
バッファーメモリーが多いほうがいいという人もいますが、メモリーの転送速度も速くなっており、バッファーに大量のパケットが蓄積されるわけではないので、今ではこの大きさを気にする必要はないと思います。128KB以上程度が目安でしょうか。

イーサコン
イーサコンについては、後からイーサコンのパネルをつけて対応できるため、それよりもラックマウントできるものという選択がよいかもしれません。




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LEDの次のフェーズ
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http://www.chauvetlighting.com/colorado1-vw.html

誰もが、そのうちそうなるだろうと予想する通り、電飾や映像装置など輝度を直接、見せるLEDの活用方法から、次は照射する照明への応用がはじまっている。
それは、RGBで色を出すものではなく、写真のような色温度を変化させられて、また演色性の優れたLEDを使うことで、今あるハロゲンのウォッシュライトを置き換える可能性を持つものだ。
とかくLEDは色を出すものだと固定観念でとらえがちだが、照射する明かりがきれいになると、地明かり的な使い方はかなりありえる話しで、応用範囲はかなり広い。

例えば、劇場などのボーダーライトのようにドロップを染めるタイプの照明や、フットライトのように、振動でフィラメントが切れやすい照明とかも置き換え可能である。LEDは照射する照明として、新しいフェーズに突入するのだ。

早くも4月の足音
会社の近くに桜並木があり、春になると、この桜の花が舞うやわらかな風景が、心を和ませるとともに、製品の販売という仕事を開始してから意識するようになった次年度のスタートを感じます。

実はうちの会社は5月末決算です。来期は6月からにしていて、これは例年この時期の仕事が少なかったことと、また自分の体の調子が6月からよくなり、真夏が絶好調という個人的理由から、来期は調子のよくなる月からスタートしようということでした。

しかしながら、ほとんどの企業は3月決算で桜舞い散る4月からが次年度です。これに合わせ弊社も今年の価格設定をあらたにする予定です。

残念ながら、昨年から続けていた円高還元の価格は、またユーロ/ポンドともに元へもどる傾向にあるため、見直す必要が出てきました。いつまでも幸運は続かないのですね。


カタリストのワールドディストリビューターもETCを選択
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今や、世界的にETCコンソールが普及の勢いを強めています。
実は、カタリストを販売するディストリビューターで、唯一私だけが、つまり日本だけが、ETCコンソールをレコメンドしていました。それは、つい最近行われたセミナーでも話した通り、数多くのコンソールを比較した結果、出た答えとして、私の絶対的な自信に基づくものです。
それは主観的もしくは感情的なものではなく、本当にコンゴがマッチしていたのであり、それに関して、私は正しい答えを出したと自負しています。そしてコンゴは幸運にもETCコンソールだった。

しかしカタリストはハイエンド社の亡霊に長らく、とらわれており、どうしてもカタリストユーザーの多くはホールホグというコンソールから離れることができなかった。これは正直、世界的にそういう状況にあると思う。販売代理店がホグシリーズをセットにして販売しているのだから、無理もない。

そんな中、大きな変化がロンドンで起きています。
ロンドンでカタリストビジネスを展開するProjected Image digitalは、長い間ハイエンド製品の代理店であり、これまでホールホグシリーズのコンソールを販売していましたが、その彼らから、Hogを手放し、コンソール製品をETC製品に絞ったと連絡をもらいました。実は、以前、ETCコンソールについて、状況を聞かれていたので、そのままを伝えたのでした。

このことからもわかるとおり、ロンドンそしてヨーロッパ市場においても、ETCコンソールはさらにシェアを広げることでしょう。カタリストも、ようやく過去の亡霊を断ち切り、新たなソリューションへ進むことができそうです。そして何より、私の判断は正しかったと言いたい。そして次は、彼らにCongoJrのカスタマイズを教えてあげよう。。




USBメモリも信用できない
ショーデータのバックアップについて重要なことは、コンソールを信用しすぎないことだ。
それまで平然と動いていたコンソールが、電源をおとした後には、微動だにしなくなるとか、保存したはずのデータがどこにもないとか、とかくHDDに関してはトラブルがつきものだ。

さすがに今のコンソールになると、本番中にGOキーを押した瞬間に昇天。などと言う恐怖体験をすることもないし、バックアップにFDDのまるでゼンマイ仕掛けかよ。と言いたくなるような動作音と耐えがたい時間の浪費もないが、だからと言って外部メモリーのスタンダードとなった今のUSBメモリーも、信用すると、恐ろしい体験をする。

え?まだメモリーカードの卓?古典ですね。。確かに中途半端に古いコンソールよりも、もっと遡って、そこまで古いと、意外に丈夫だったりしますがね。。しかし揮発性のメモリーだとか言うと、正直、「これ電池入ってるんだろうな?とかロードするまで心配になるじゃない?で、ロードしてみたら違うショーデータだったりして、今作ったデータがすべて消えちゃったりして。。いや恐ろしい。もっと確実なもの、そして目で確認できる安心感が欲しい。

そして現代はもうUSBメモリーなわけです。このメモリー、あまりに小型でFDと違い、大量にデータも入るし、手軽なもので、ついポケットに入れたままになり、朝、ベランダにつるされたジーンズを見て、「おいまさか、あれに入ってないだろうな。。」と、ところが乾くとしっかり活きてたりするその丈夫さ感も手伝い、ついつい信用していまいますが、実は危険である。

USBメモリーを挿して、データ保存しようとしたとき、なぜかまったく認識しなくなるとか、保存する前ならまだしも、すでにそこにデータが入っていたりしてると背筋に汗が流れます。
一般のコンピューターと異なり、認識しないものが出てきたり、また原因がなにかはこれまで特定したことはないですが、あるとき突然、卓がそのメモリーを認識してくれなくなることがあります。
こうなるともう、お手上げですから、USBメモリーも2個くらいに保存するとかしないと安心できません。


進化するソフトウェア
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Luminex用のフリーソフト、ルミネットモニターは、これまで単にLuminexのノードを一覧表示するとか、切り替えて、アートネットのDMXレベルをモニターする程度の簡単なソフトウェアでしたが、次のバージョンではルミネットモニターから、直接Fixtureのコントロールができるとか、アートネットユニバースのリアルタイムな監視ができるなど、もっと便利なツールに進化しています。

このソフトはルミネックス専用というものではなく、アートネットデバイスをすべて表示し、そのアートネットストリーミングを見ることができる点で、他の囲い込みソフトとは違います。これにより、ルミネックスだけでなく、アートネットを使うすべての機器の管理ができ、コンソールを使うことなく、各ノードのDMXをテストすることができます。

私はルミネックスのこういう姿勢が好きで、気に入ったから日本でも紹介したいと考えました。もちろん最初はカタリストソフトの制御用プロトコルとしてアートネットを扱う製品を探したのですが、ルミネックスと付き合うようになって、この会社のこういう姿勢が好きになったのは確かです。
アートネットのようなフリーのプロトコルを使うと特定のメーカーに縛られずに、ユーザーは自由になれます。私には、どうしてもこれが便利に思えます。

もちろんいつかは、ACNのような高度なプロトコルが普及する時代がくるのでしょうけれど、今はまだDMXを使うわけですから、このアートネットの考え方は現状にマッチしていると言えるのです。
DMXを1本しか使わない人からすると、何言ってくれちゃってんの?まったく関係ないね。。と言うのでしょうが、しかし"それでも地球は回るんです" と同じくらい自然に、"DMXよりも便利なんです "。そしてやがては、ネットワークプロトコルが主体になるんです。これは変わらない。。

やがてホール設備においても、ライトブリッジにはHubが埋め込まれて、2m間隔くらいにイーサコンの口があるかもしれません。DMXをつないでいくことよりも2m程度のイーサケーブルで個々にこれをつなぐだけです。ユニバース番号を考える必要もなく、オスメスの口を気にすることもなく、そして、わざわざDMXの数珠繋ぎをすることもないでしょう。そしてそのときは、これが普通になってしまう。
新しいシステムなんてそんなもんです。


データ保護の意識
連続、数時間もの間、黙々とキーを叩き続け、脳幹がしびれるほどにプログラムをする作業。プログラムと言ってもコーディングのことではなく、ショーコントローラーのプログラムの話である。。
照明のビジュアルをイメージする右脳と、論理的思考で関数波形などの選択をし、連続的な照明の変化を作る左脳を同時に刺激されるような感覚である。

こういう作業の場合、どうしてもビジュアルデザインのほうに気持ちが支配され、論理的な思考よりも優先されるためか、つい、何もかも忘れて夢中になって打ち込んでしまう。そんな時、起こるのがコントローラーの画面が突如として固まり、微動だにしない状態である。
背筋を走る悪寒。そして気が遠くなるような絶望感が押し寄せ、悔しさに震えたことは、この手の仕事をしている人なら経験済みだと思う。

こう言ってはなんだが、ステージ照明を構築するコントローラーの中で特にムービングライトという機材を扱う種類のコンソールは、昔、よく機能不全に陥った。それ故、データをとにかくバックアップする作業を頻繁に繰り返したものである。しかもいらだつことに、バックアップ中は操作ができないといったことが多く、デザイン的思考が分断され、集中できないことが多かったが、何時間ものデータを失うことよりはマシだった。

その後、オートセーブ機能や、ハードディスクの搭載などで、多少はデータ喪失のリスクが減ったり、バックアップが早くなって楽にはなったものの、それでもハードディスクがクラッシュするとか、セーブしようとして押したスイッチで即死したり、決してリスクがなくなったわけではない。

HDDに保存して、翌日のリハーサルでその保存したデータが壊れていたとか、さあ帰ろうと、データセーブした途端に、フリーズなんてことが起こると、なにもかも忘れて朝まで焼酎飲んでやろうかと思ってしまう。これまで、そんな経験をした人もいるはずだ。やはり、何はなくともバックアップだ。

昔、データセーブと言うとフロッピーディスクであったり、メモリーカードを使うことがあったが、その頃は、2枚3枚、保存する習慣だった。そして、ハードディスクが搭載された機種でも、外部メモリーに保存するのが常識である。しかし、それだけ注意してもプログラム中の予期せぬフリーズは発生したものだった。ここまでくると、正直、製品としてどうなの?的な疑問もあったが、それはウインドウズやマックなどのコンピューターも初期は、いろいろあったわけで、当時はしょうがない。という気持ちと、そんなトラブルをいかに最小限に食い止めるかのバックアップ術が大切だった。

しかし、今ほどコントローラーも進化してくると、ソフトのフリーズやらクラッシュで、「どうもすみません4時間分のデータ消えました」 で許されるはずもなく、今はコントローラーは落ちてはいけないし、またデータはリカバリーできなければいけない。。パチッと静電気が放った放電で、いやあ~きれいさっぱりデフォルトに戻ってました。。では済まないほどに今のコンソールプログラムは複雑である。
一度失った数時間のデータはまた同じ時間がないと元にはもどらない。一度、この手のコントローラーのデータを失うと、公演を行う事はほぼ無理だ。そんなとてつもなく大事なデータのバックアップシステムも、もちろん以前より現代的に進化している。

たとえば、同時平行で起動するオフラインソフトなどのPCをネットワーク接続しておくことで、そのソフトでデータをキープすることができたり、また2号機やショーセーブ専用のバックアップユニットなどがあり、こうしたシステムで、万が一の事故が起きても、バックアップユニットがそれを食い止めてくれるようになっている。そしてなにより、今のコンソールは、あまりフリーズしなくなった。これは本当にありがたいことだと思う。

そして万が一のフリーズ時には、その瞬間まで記録されていたデータをリカバリーしてくれるものもある。やはりこうでないと。。と皆、思うだろうが、データバックアップが重要であることに変わりなく、その意識を緩めてはいけない。。やはり自分のデータは自分で守るしかない。


ステージ照明分野のイーサネット化 3
今回は、異論反論を招きそうな内容。
ステージ業界のネットワーク構築に、ネットワーク専門技術者が必要か?の答えは、今のところNoだ。

ネットワーク技術が汎用的で、ステージ以外の広範な世界に普及したものだけに、照明機器をネットワーク化する話になると、「うちにはネットワークの専門家がいるから大丈夫だね」 とか、 「ネットワークなんて難しいから、SEみたいな専門家が必要?」 といった声が聞こえたり、また少しネットワークシステムに詳しい人には、 「安心のために、高価なスイッチを入れよう」 といったことになりがちだが、よーく考えてみると、本当に必要なのは、普通に機能するスイッチとそれを管理できる舞台技術の専門家であることがわかる。

そもそも照明や音響のネットワークはクローズドなネットワークである。しかも照明の場合、接続する負荷は、すべてブロードキャストドメイン内にあって、ルーターとかL3スイッチを使うようなものではない。まして、各負荷は基本的にコンソールから送られてくるDMXを受け取るだけの装置である。オフィスのように何十台ものコンピューターがLANに接続されて相互にデータを送受信するとともにWANへアクセスするようなものではない。

使用されるスイッチ類も、高価なスイッチやルーターが必要なものではない。なぜなら、異なるネットワークへアクセスするようなシステムではないからだ。そして音響の世界にあるイーササウンドに至っては、そもそもスイッチを使用しなくても構築可能なよくできたシステムである。

誤解を受ける前に書くと、劇場で客席からインターネットにアクセスしたりする目的のネットワーク使用、つまり劇場の他のネットワークと照明機器にDMXを送る目的で使用するネットワークをインフラ共通で利用したりするための設計については、もちろんネットワーク専門の人に設計を頼むべきだろう。
また、異なるネットワークをつなぐ必要がある場合、例えばMAネットと、ETCネットなど。しかし、そんなことが、そんなに多くありえるだろうか?

おそらく照明制御のネットワークと外部にアクセスするグローバル接続のようなネットワークは分離するだろうし、どこの照明会社も特定の製品に統一して使用しているだろう。持ち込みの場合や、乗り込みで卓だけ持ち込まれた場合など、最初からその可能性があれば、アートネットなどの広く普及したプロトコルを使うように設定するべきだ。

そういう理由で、照明業界や音響業界で、それぞれが特定の目的のために自ら組むネットワークに、別の業界の専門家が必要だとは思わない。彼らがネットワークの構築に長けていても、ネットワークの分割もしないし、フィルタリングもない、TCP UDP以外のプロトコルも存在しない、VLANを使うこともない、スパニングツリーの設定もしない。こと照明に関して言えばDMXのルーティングに的を絞ると、100Baseの帯域幅でもおつりがくるくらい高速で、しかも基本的に卓を1とし、ほかを多とする1台のコントローラーからDMXをブロードキャストする単純な構造である。

高価なネットワーク機器も必要なければ、そのシステムの構築も簡単である。必要なのは、ネットワークの特別な知識よりも、個々の機器のビヘイビアを理解し、それがトラブルかそれとも正常な状態なのかを判断することや、それをテストし、確認し監督する照明の知識で、そこにネットワークの専門家を連れてくるようなものではないと思う。
ステージ業界の人が、DMXの延長にイーサネットを理解すればそれでいい。

Peperoni
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私は、Peperoniというピザかパスタのような名前の商品を扱ってます。今日はそのランチメニューみたいな商品の紹介です。

メーカー名とは異なり、商品は無骨なノイトリックのコネクターで構成された単なるUSB/DMX変換デバイスです。元々はカタリストコントロール用で、アートネット出力のないコントローラーでも接続できるようにと、Rodin2という製品を、扱うつもりだったのですが、いろいろ試してみて、やはりカタリストはアートネットのほうが都合よく、ペペロニは単に安価なDMX<>USB変換として取り扱うことにしました。

販売目的としては、「フリーソフトを使って自分のパソコンで照明コントロールを」 をテーマにし、もっともマッチしたソフトとしてChamsysのマジックQを選んだわけです。
以前から自分でもこうした商品が欲しくて、今のコンピューターの安定性とパワーであれば、コントロール卓として十分に使えるわけで、きっと役に立つだろうと考えていました。

そういうわけで、現状ではRodin1という製品が主に売れています。Rodin2をサポートしたソフトがないし、RodinTも同様に、DMXを受ける目的のソフトが見当たりません。
このPeperoniの製品はOEMで、さまざまなメーカーのDMXコントロールに使用されており、よく似た形のものを見かけることがありますが、本当にこれだけの商品です。ま、このシンプルさがいいんですが、付属のソフトウェアがあるわけでなく、他のソフトウェア頼みというのも、余計に地味さが強調されます。

Chamsysがなかったらきっと誰も買いませんね。。対応ソフトが増えることを祈ってます。。


リピーターの活用
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最初は、うちで扱う製品の中にPoEのものもなく、微妙だなと感じていたRXTという製品です。
これは、UTPケーブルで接続するイーサネットの延長距離が100mという制限を拡張する目的で、リピーター機能を持たせた製品。どう使うかというと、100mのイーサネットケーブルを引いていき、さらに延長したい場合に、これをつないで、さらに100mのケーブルをつないで延長します。

実際は、100mきっちりだと不安なので1本のケーブル長を、80m程度の長さにしておいて、このRXT1個を使い倍の160mの長さまでイーサネットを延ばして使います。さらに長さが必要な場合は、2個使用して240mに延ばす事も可能です。

元々、このリピーターという製品は、昔使われたリピーターハブの構造と同じで、減退した信号を増幅して送り出すもので、それを延長用に使うというのは、いいアイデアだと思います。そして電源はPoE対応のハブからイーサネットケーブル経由で送る事で、配線経路もすっきりというわけです。

試しにデモ用に購入したのですが、わりと頑丈なつくリで、接続もイーサコン仕様になっているため、安心です。しばらくは、光ファイバーなどが高価で、まだ導入時期ではないことを考えると、こういう延長装置は安価でいい製品になるのではないでしょうか?



新しい光源 EL
今から10年前に、私が在籍した舞台照明の会社で当時、非常に珍しかったエレクトロルミネセンスの照明装置を扱っていた。これは海外の確かオーストリアに今もあるLDDE社の製品だったと思うが、当時の照明会社では、それを輸入販売する予定にあった。

実は、そのときの本命は蛍光灯を完全調光できる電飾装置だったのだが、こちらはレンタル商品で、エレクトロルミネセンスの製品は確か販売用として、展示会の目玉商品になっていたと思う。

これらは、非常にすばらしい素材であったものの、担当事業部の根気が続かず、周囲の人の理解や協力も得られぬまま、自然に消滅してしまった。少しもったいない気がするが、蛍光灯の照明に関しては、カラーフィルターを巻いた蛍光管RGB3本でカラーミックスというのが売りだったものの、やがてLEDの登場で消える運命にあったし、またこの頃のエレクトロルミネセンスは、光量も弱く、調光するというレベルでもなく、舞台で使えるようなものではなかった。

しかし、それでも、いくつかのカラーバリエーションがあり、形状をある程度自由にできることから、ステージのセットの中に埋め込めるおもしろさがあって、実際にある演劇で、池の中が発光するシーンなどで使われた記憶がある。。。効果がどれほどのものだったかは??である。
やはりまだEL照明は時期尚早だった。

そんな昔の記憶を呼び覚ますELの活躍は、そろそろLEDの次にくるであろう新しい光源として注目されている。つい最近行われたライティングフェアでも出展されていたようだ。

http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/03/04/3616.html

そして、このOLEDと呼ばれる面光源は、2011年から急激に増えるだろうと予測されている。

http://www.displaysearch.com/cps/rde/xchg/displaysearch/hs.xsl/090312_oled_lighting_to_take_off_in_2011.asp


いよいよ照明の光源が大きく変わる時代になりそうです。そうなると、SCRディマーもすたれるのでしょうか?もしかすると真空管のようにニッチな世界の特別な装置になるかもしれませんね。


ステージ照明分野のイーサネット化  2
照明のDMX信号のイーサネット化については、DMXユニバースを多数送ることができるという利益だけが強調され、それに付随する形でケーブルが細くできるとか、配線が楽になるとか?そういった類の話しか伝わらないため、この手の話では、どうしても導入のインセンティブになりえなかった。

そもそもイーサネット化することで、何が得られるかを正確に把握している人はいない。そして、これまで言われてきた利益に対しては、必ず反対意見がある。

マルチユニバース伝送が可能 <> そもそもそんなにたくさんのDMXは使ってない
ケーブルが細くて配線しやすい <> 細いケーブル1本では不安
変更/設置などが容易     <> スター結線はステージに不向き
負荷情報がモニターできる   <> そんなもの必要ない


実はこれらは今のイーサネットシステムの恩恵を正確に示したものではない。すべて、90年代に言われた古い言い回しで、今の照明システムのイーサネット化の利益は、もう少し先へ行ったところにある。

DMXユニバースを多く送れることがプラスではなく、ユニバースの切り替えやノードの出力を1箇所から集中管理できることが利点になるのである。これは1つの例だが、つまりDMXストリームの自由なレイアウトが可能で、これはDMXスイッチであるとか、ミックスのような機能へと発展する。

そして、DMXのストリームを自由に管理できる意味では、これまで専用の機器やシステムでしか実現しなかった複数の場所から、負荷を自由にコントロールするということが、異なるメーカー、異なるシステムであっても、アートネットのような共通プロトコルを出力できれば可能となる。

iPhoneでディマー送りをして、チェックが終わったら、ステージ袖にあるフェーダーですべて0に送り、メインコンソールをリモート制御して客入れシーンを送るとか、2台のコントローラーが実行されていて、どちらからでも、自由に制御できるマージシステムであるとか、それをユーザーの都合に合せて切り替えるなど。

こうしたユニークなシステムを構築するのに、イーサネットは便利な環境を提供するのである。
もし、バックアップシステムを想定するなら、DMXを3系統配線してある場合、もう1台のコンソールからも3系統引く必要がある。しかしイーサネットであれば、Hubにコンソールを接続して設定するだけだ。

ここで改めて利点を挙げると

複数のDMXユニバースを送るのではなく、切り替えやレイアウトが簡単に設定できる。
マージシステムやバックアップシステムの構築が容易
システム全体の管理をネットワーク接続した端末から集中制御ができ、管理が楽になる。
ノードの接続はオスメス関係ないので、接続は簡単。ノードから先はDMXなのでディジ-接続できる
DMXのユニバースを気にせず配線できるので、配線作業は楽になる


といったことになるだろう。

イーサネットは、汎用の技術である。ショー産業に限定したものではない。そうすると、接続できるものはコンソールやノードなどに限らず、普通のコンピューターが接続できるようになる。
ネットワークを利用すれば、iPhoneやノートPCのソフトで機器を制御したり、バックアップとして活用することもできるだろう。インフラを共有してデジタルライトのコンテンツ入れ替えも可能である。
やがては、専用のシステムでなくとも、異なるメーカーの異なる機種の情報をモニターしたりすることも可能になるだろう。いや、それ自体が目的でなく、そういう環境を提供する存在にこそ意味がある。

こうした新しいプラットフォームを構築することで、また新しいムーブメントが生まれると思うのだ。
現状を維持するのでなく、先へ進みその対応方法を身に付け、また異なる技能を習得することで、日本のステージ照明の未来につながるとは言えないだろうか。


多様化する業務に対応。地方の照明/映像会社にぴったり
今日は宣伝です。3月もはや、前半がすぎて、もう春はすぐそこ。。

90年代、舞台業界は、東京の大手企業が、コンサートなどの公演で全国をツアーし、地方都市の企業は、東京の企業が持ち回る機材に合わせた同種の機材を所有し、地方でのバックアップなどを想定した機材選択だった。しかし、機材が特殊になり、また東京の企業も地方で機材を調達することを考えなくなった今、地方ではその都市にマッチした機材が必要であり、そういう機材選択の見方が必要だと思います。

そして、よくある光景が照明、音響、映像を丸ごと依頼されるケースではないでしょうか?
そんなとき、カタリストのソリューションはコンピューター1台で映像出力が可能な点で、コストの面で非常に有効なツールになると思うのです。

メディアサーバーが、単にこねこねとエフェクトをかけるものではなく、きっちり映像をフレーム落ちさせることなく出力できることは、ハードディスクの映像プレイヤーを兼ねることができ、また、HD映像すらも再生可能なことは、さまざまな機器をコンピューターに集約する点で、映像会社にとっても魅力的なものでしょう。そこにカーブドスクリーン補正やキーストーン効果とマルチスクリーン機能を合わせもつとなると、専用の高価な装置に投資するよりも断然、メリットがあります。

コンピューターの進化は非常に早いのです。MACのような汎用マシンを使う事で、ハードを無駄にすることもなく、ハイクオリティーな映像送出に使うことができます。
今のMACはユニックスシステムそのものです。過去の不安定なコンピューターの面影は、もうありません。今年こそ、新しくなったMACでカタリストの映像送出を実現してみませんか?

ステージ照明分野のイーサネット化  1
一般の業界とは異なり、ステージ演出の世界は、さほどイーサネットが普及していない。それは、クローズドな世界であり、特別ネットワーク化する理由もないほどに、例えば照明では、DMXという専用のプロトコルが存在して、十分に便利であったこともあるし、音響のシステムもまたあえてイーサネットで音を送る理由もなかった。
映像に関しても、送出装置は手元にあり、RGBのケーブルやまたSDIによる送出が主体であり、どこにもイーサネット化する理由などなかったからだ。

ある照明会社に行った際、中堅の社員が、「うちでイーサネットなんか必要ないじゃん」 「ノードなんか買う理由もないよ」 と目の前で言われてしまったが、現場の使う人の意識もそんなものである。

しかし、照明に関しては、コントロールする側の装置がコンピューター化され、一般の世界にあるパーツなどを利用するようになると、出力もまたイーサネットが普通になり、特にDMXのユニバースが増えてくると、イーサネットを使わざるを得なくなる。 使いたくなくても、イーサネットネイティブな負荷も登場してきて、そういう装置を使うことが前提となると、使うしかない。
(未だにDMXの複数ユニバースを送るためだけにイーサ化すると思っている人の遅れ具合も深刻)

そうすると、システムが複雑になるとか?難しくなるとか?ネガティブな意見が飛び交うようになるが、しかし、DMXの登場時もまた、同じ状況であったことを思い出してしまう。 
普及してしまえば、どうってことのないものであり、便利な仕組みになると思うが、普及するまでは、多くの人が、嫌がる。 これもまた、15年くらい前にあった状況と酷似する。 そして導入して先へ進む人は常にいて、そういう人の柔軟性に対し、遅れる人はますます遅れていった




プロシューマー化していくデスクトップ
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AppleがMACのスペックを変更すると、あっという間にそれまでの商品がお店から一掃されて、新しいマックの予約受付に変わってしまいました。
いまや在庫のあるお店を探すほうが大変かもしれない。しかし、新しいマックは、いつ手に入るかわからないという状況には、やや苛立ちを覚えます。
(いや、かといって自分が買うわけじゃないんですがね)

さて、とうとうMACPROも第3世代に突入ですが、どうでしょうこのスペック。 メモリーが標準で6G、CPUはインテルの次世代CPU Nehalemを採用、そしてグラフィックカードの選択にATI Radeon HD 4870が入る。。。ため息が出るほど、すばらしいスペックです。

2007年に今のインテルマックが登場したときにも、同じような感動がありましたが、今度もまたハイスペックで決めてきますねアップルは。。この分だと来年にもまたスノーレパードに合せ、第4世代バージョンを出すかもしれません。

正直な話、この1つ前のMACPROでもかなり高いスペックだし、その前の第1世代だっていまだ現役です。その意味では、今のハードの進化は急激なのです。そしてその進化は、そんなわれわれのお財布のことなど、お構いなしに先へと進みます。

今、コンピューターは、ネットブックのようにノートが主流であり、コンシューマーマーケットにおいては、10万以下がコンピューターの相場になりつつあることを鑑みると、マックのようなハイスペックなコンピューターは、あくまでプロ用という位置にあり、今後、MACPROはもしかしたら、普通のお店では見なくなるかもしれませんね。あくまでプロシューマー製品という位置づけになるかもしれない。

実際、売れ筋パソコンの上位は、ほとんどがノートブックですし、デスクトップという製品自体、特殊になりつつあるように思います。これから、パソコンはノートになり、MACのような製品はよくも悪くも、メジャーにならないかもしれません。
セミナー終了 
ETCコンソールセミナー及び、コンゴによるカタリストセミナーが終了しました。
セミナーにお越しいただいたみなさまには、心よりお礼申し上げます。
また、弊社のカタリストセミナーをお聞きいただいた方々には、長時間にわたり、本当にありがとうございます。

セミナーといいながら、実は単にプレゼンテーションになってしまった感もありますが、できるかぎり、何がいいのか?そして、みなさんが導入することで、どういう利点があるかをお伝えしたつもりです。
カタリストというソフトとMACを使うことで、いかにコストダウンし、それでも高い演出が可能で、また、急激なハードウェアの進化に柔軟に対応できる利点、これらがうまく伝わればうれしいかぎりです。

また、いつか機会をもうけて、実施したいと思っています。
その時は、またよろしくお願いします。




MACのスペック変更
アップルがマックのスペックを変更しました。
http://www.apple.com/jp

2 x 2.26GHz Quad-Core Intel Xeon
6GB (6x1GB)
640GB 7,200rpm シリアルATA 3Gb/s
NVIDIA GeForce GT 120 512MB

という内容が標準ですが、これは強力ですね。グラフィックボードも512MBになっており、これは評価したいですね。しかし、このボードでのカタリストテストはしていませんから、どういう結果が出るか?しばらくお待ちください。

それにしても、パワフルなマシンですね。
舞台照明の変革期 1
長い間ウインドウズに支配されたせいもあり、なにかと官民力を合わせて、対抗しよう!的な発想になりがちな状況は、何も通信やコンピューターシステムの世界だけではない。
日本の舞台産業も何かと日本独自とか、日本としてはどういうプロトコルを主体にすべきか?といったことが議論になる。

ショー制御のネットワークの話を、ある一般の業界の方に話したとき、「いまさらですか?」という顔をされたが、照明機器のネットワーク化は、まさにこれからです。
ここで言うネットワークの話はクローズドな世界で、一般の人がイメージするイーサネットとは程遠いですが、ようやくネットワークシステムの構築が始まろうとしているのです。

これからは、照明というよりショーコントロールプロトコルと呼ぶようになるかもしれませんが、ネットワーク化することで得られる利点は、単にDMXユニバースを数多く配信できるとかのような、安直なものではなく、DMXユニバースのスイッチングや、マージ、そしてバックアップシステムの構築、ショーデーターの共有、モニタースクリーンの共有など、利点は数多くあります。

今後、しばらくの間、( もしかすると10年くらい?) アートネットによるDMXの配信が続くと思われますが、その先には必ずACNのような次世代プロトコルの時代がくるでしょう。10年の間にゆるやかにシフトしていくのではないでしょうか?それを促進するのは皮肉にも今、ライバルであるアートネットになるでしょう。

こうした状況においては、日本独自の方針とか独自のプロトコルにこだわる必要などなく、今のトレンドがどこにあるかだけをつかんで、その時代に応じたプロトコルをマルチにサポートするだけでいいのです。

昔のようにわかりやすい形で、ムービングライトのようなイノベーション機材が登場しなくなった今は、しかし、もっと強力な構造変化を起こすような変化の波があります。
それは、これまでのクローズドな舞台空間だけの性質とは異なる、もっとグローバル化した性質のもので、非常にスピードが速く、ぼーっとしていては、取り残されるような雰囲気を感じます。


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