

さすがETCもMAも最近のコンソールはArtnetに制限などはなく、ハードウェアが許す範囲で自由に出力できるようになった。写真はMA2の画面ですが、ArtnetもsACNも、Net2も簡単設定で、必要な数を入力するだけのようでした。違ってたらごめんなさいです。
このアートネットへの制限のようなものはソフトウェアベースの場合は存在するようですが、Compuliteも実機となるコンソールには制限などはないようです。そしてRoadHogフルボアなども同様に。。そんな中、EosでLuminexのノードが使えないという話があって、弊社井上が見に行ったようですが、そんなことはなく、単にユニバースの違いだけで、またアートネット用の2から始まるネットワークIDが設定されてなかったというような簡単なことだったようです。
ETCのコンソールは本来、どんなプロトコルに対してもユーザーフレンドリーなところがあり、Congoなどはアートネットを有効にするだけでそれこそすぐにすべてのアートネットユニバースが出力する。現在あるほぼすべてのメディアサーバーやデジタルライトがアートネット対応であることを鑑みると、これがあたりまえだと思う。それがEosに限ってアートネットが出ないなどというわけがなく、やはり簡単にアートネットは出力された。
アートネットの問題はそれがDMXのようにフリーであるが故に各社それぞれの仕様で作られており、もっとも混乱するのがアートネットユニバースの表示と扱いだ。EosやCompuliteはArtnetの中のDMXユニバース(アートネットのUniversと書かれた番号のことじゃなくて、512ch単位のアートネットDMXユニバースのこと)が個別にオンにできるわけではなく、16ユニバース単位でオンにするような仕様である。これはアートネットのサブネット(コンピューターの世界でいうサブネットマスクじゃなく、アートネットDMXユニバースを定義する際のサブネット番号)にしか、数字を指定できなくて、その下の桁の数字を指定できないため、8ユニバースしか使う予定がなくても、16ユニバースまるまる押さえてしまう
このユニバースの概念がそもそも混乱の元なのだ。アートネットでは、DMXの512chをひとくくりとするDMXユニバースを表す時、サブネット番号(16進数の16の桁)とUniversという1桁の番号を組み合わせて表示する。例えば、1:2という場合、これはサブネット番号(16の桁)が1でUniversという1の桁が2だよという具合。コンソールによってはこれでDMXユニバースを表現する場合もあれば、いわゆる通し番号で表示する場合もある。その場合、この1:2はどうなるかというと、1×16+1×2で18というDMXユニバースになる。これに加え、0:0の場合は、ゼロDMXユニバースと表現するコンソールもあれば、これをゼロじゃなく1で表現する場合もある。
で、先のサブネット番号しか指定できないコンソールの場合、16の桁の数字しか変更できないため、0と指定した時、それは0ユニバースから15ユニバースまでの16ユニバースを使うと宣言していることとなり、その下のUniversで16本のユニバースのうち1本を指定することができないということなのだ。
いやはや。。溜め息がでそうですね。

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